■「盗作」について


2011年4月にわたしの友人が、運営していた創作サイトを閉鎖しました。
閉鎖した理由が友人の身に降りかかった「盗作問題」であった事をきっかけにこのページを作成しました。


あくまでも盗作について考えるきっかけになればいいと思ってのことでしたが、
ページを公開したところ、思いがけず友人が創作サイトを閉鎖したきっかけとなった相手様から連絡を頂くこととなりました。
相手様より連絡があった件については、こちらに掲載します。


多くの方がわたしが作成したページをリンクしてくださったことは、とても有り難いことでした。
ですが、ジャンルや夢小説というカテゴリーを越えて広まってしまったことは予想外であり、
中には不快に感じてしまった方がいらっしゃるかも知れないことについては深くお詫び申し上げます。


わたしが関わった盗作問題は話し合いでの解決が出来ていない内に、相手様から連絡を絶たれてしまいました。
また、連絡が絶たれただけでなく、その方が「相手(友人とわたし)から謝罪があり解決している」と事実ではないことを広めていたと知り、
創作する方とそれを読む方にもう一度、盗作問題について、また、問題が起こってしまったときの対応について考えて欲しいと思い、今回このページを新たに作成しました。


このページをご覧になっている皆様は「二次創作」がどのようなものであるかを、少なからずご存知だと思います。
そもそも「二次創作が原作を元にした著作権侵害物である」というご意見もあるかと思います。
わたしは「ひっそりと趣味の範囲でしているからいい、ファンとして愛情を持っているから構わない」とは決して思っておりません。
「お目こぼしを頂いている少しの間だけ、その楽しみを同じファン同士で共有したい」そういう気持ちで創作しています。


わたしが関わった盗作問題内で目にした言葉をいくつか引用させて頂きます。


「1つ1つの作品をどっちが先に書いただの、パクっただのどーでもいい」
「どっちが先にパクった等言い争うだけ無駄」
「真似?どーぞ、どーぞ。同じ日本語なんだから当たり前むしろ嬉しいです!」
「盗作されたと騒ぐ方がおかしい。同じジャンルの作品は似ていて当たり前」
「たかが無料で閲覧できる作品、娯楽や趣味で行っている程度の二次創作だ」
「二次創作は元々原作の著作権を侵害しているんだからパクられたなんて騒ぐな」


これらの意見に同意することはわたしにはとても出来ませんし、逆にこちらの言葉を見て、人様が作った作品を軽視しているのではないかと感じました。
ネットの向こう側で誰かが、仕事や勉強の合間の時間に心を込めて書いた作品であることが理解出来ていないのではないかとも思います。
自分が書いた作品を「切り貼りされようが、真似されようが構わない」と蔑ろにする人が、人様の作品を大事にすることが出来ますでしょうか?


同じ原作を読んで創作したものなので、シチュエーションや時代設定、ネタが被ること、言葉選びが似てしまうことは確かにあります。
たった数個の単語が同じである、科白が少し似ている、キャラクターの持つ個性や特徴を挙げて「これは盗作だ!」と言う人はいないと思います。
それら全てが盗作扱いになってしまうのならば、お題に沿った企画やアンソロジーは成り立つことはありませんし、
似通った部分があるからといって、必ずしもどちらかが謝罪したり、作品を下げなくてはいけないことでもないと思います。


しかし「まるで同じ内容のもの」が存在するのであれば、誰も「創作」をしたりなどしないのではないでしょうか。
原作に出会い、それを好きになり、もっともっと自分なりの解釈で楽しみたいと思う、それが二次創作の始まりのひとつではないでしょうか。
十人十色という言葉がある通り、同じ題材を使っても必ず違いが生まれます。
選ぶ単語も、書く側の視点も変わってきます。
これらを考えてみれば「誰が先に書いたかなんてどうでもいい」などとは思えませんし、その「誰か」が一生懸命に書いた作品を大切に出来るのではないでしょうか。


自分が作成した作品を大切にして、他の誰かが作成した作品も大切にすることで、盗作はいくらでも防げるものだとわたしは思います。


わたしが関わった盗作問題内では、相手様より「盗作していないのだから、してもいないことをしたとは言えない」と返答がありました。
それについてわたしは、「盗作したことを認めろ」と詰め寄ったわけではありません。
作品に類似点が多いことや相手様の「盗作」というものの捉え方に疑問点が数多くありましたので、質問を続けてました。
ですが、明確な回答は頂けないままやりとりを終える結果となってしまいました。
また、わたしと同じように説明を求めた方は「解決のしようがない、説明する意味がない」との理由から説明を放棄され、連絡まで絶たれてしまったようです。
確かに盗作問題の解決はとても難しく、何が正解かなど、安易に語ることの出来ないものだと思います。
ですが、「その立場に置かれた時に自分だったらどうするだろう」と想像することは、そんなに困難なことではないはずです。


もしも自分の作品が盗作だと言われたら?
もしも閲覧した作品が他のサイトの作品に似ていたら?
盗作を疑われたとき、盗作されていると報告を受けたとき、見つけたとき、見つけた人の書き込みを見たとき、自分だったらどうするだろう?
相手はどう思うだろう?

冷静に、丁寧に対応することで、解決の方法は必ずあるのではないかと思います。


一創作者、そして一閲覧者として大変厚かましいお願いをしていることは重々承知しておりますが、
こちらを読んでくださる皆様が、ご自分の中で改めて向き合ってくださることを願っております。
わたしの非常に個人的な考えに、ここまで目を通してくださりありがとうございました。


このページは夢小説という特殊なジャンルを取り扱ったもの故、無差別な拡散は望んでおりません。
このページ以外のページはリンクしないでください。
また、夢小説ジャンル以外のサイト様にてリンクの際は、その旨の記載をお願いします。
疑問に思った点、リンクの際に疑問などありましたら、下記のメールフォームからご連絡下さい。



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2012.03.22 みう
連絡用メールフォーム

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